「うちはまだ黒字だし、仕事も順調。事業承継はもう少し先でいいだろう。」
多くの中小企業の社長から、よく聞く言葉です。
しかし現実には、黒字でありながら廃業する会社が後を絶ちません。
その多くが共通して抱えているのが、“事業承継の先送り”という問題です。
■ 黒字廃業はなぜ起きるのか
黒字廃業とは、利益が出ているにもかかわらず、後継者がいない、あるいは準備が間に合わずに会社を閉じてしまうことです。
背景には、
・社長の高齢化
・後継者未定
・承継準備ゼロ
といった課題があります。
中小企業庁の調査でも、経営者の平均年齢は60歳を超え、後継者未定の企業は約半数と言われています。
これは決して特別な話ではなく、どの会社にも起こり得る“身近なリスク”なのです。
■ 社長が“まだ大丈夫”と思ってしまう理由
それでも多くの社長が、事業承継を後回しにします。
理由はさまざまです。
・まだ体も元気
・仕事が忙しい
・後継者と話しづらい
・何から始めればいいかわからない
・考えると不安になる
実はこれらはすべて、“真面目に会社と向き合ってきた社長”ほど陥りやすい心理でもあります。
会社を守ってきた責任感が強いからこそ、簡単に答えを出せないのです。
しかし、その間にも時間は確実に過ぎていきます。
■ 事業承継は「その時」では間に合わない
事業承継は、
「そろそろ引退かな」と思ったその時に始めても、間に合わないケースがほとんどです。
なぜなら、
・後継者の育成
・社内外の信頼づくり
・株式・財産の整理
・金融機関との調整
・社長自身の気持ちの整理
こうしたことには、最低でも3~5年、場合によってはそれ以上の時間がかかるからです。
実際に現場では、
「もう少し早く動いていれば…」
と悔やまれるケースを何度も見てきました。
■ 事業承継は“社長の引退準備”ではない
ここで大切なのは、
事業承継=社長の引退準備ではない、ということです。
本質は、
会社と社員、取引先、地域を“次の世代につなぐ経営のバトン”です。
社長が築いてきた、
- 技術
- 信用
- 取引関係
- 社風
- 想い
これらを誰に、どう引き継ぐのか。
それを考えるのが事業承継です。
■ 事業承継は「経営の仕事」の一つ
本来、事業承継は
・資金繰り
・営業
・人材育成
と同じ、“社長の重要な経営課題の一つ”です。
決して、
「元気なうちは考えなくていい“老後の話”」
ではありません。
むしろ、元気な今だからこそ、選択肢を持って考えられるのが事業承継なのです。
■ 今日からできる最初の一歩
では、何から始めればいいのでしょうか。
いきなり計画書を作る必要はありません。
まずは、
・自分は何歳くらいまで社長をやりたいのか
・会社をどうしたいのか
・継いでほしい人はいるのか
・もし誰もいなければどうするのか
これを“一人で紙に書き出してみる”だけでも、大きな一歩です。
そして、信頼できる
- 金融機関
- 商工団体
- 専門家
など、第三者に話してみること。
これが、多くの会社で“動き出すきっかけ”になります。
■ 黒字廃業を“自分の会社の話”にしないために
黒字廃業は、ニュースの中の話ではありません。
今、この記事を読んでいるあなたの会社にも起こり得る現実です。
しかし逆に言えば、
今から動けば、避けられる未来でもあります。
事業承継は、会社の終わりの話ではなく、
会社の未来をつくる話です。
この連載では、
事業承継を「難しい」「まだ先」と感じている方に向けて、
現場目線で、わかりやすく、実践的にお伝えしていきます。
“いつか”ではなく、“今”。
あなたの会社の未来を、一緒に考えていきましょう。
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「何から始めればいいかわからない」
「うちの場合はどうなるの?」
そんな段階でも大丈夫です。
✔ 後継者が決まっていない
✔ まだ具体的な計画はない
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という方こそ、ぜひ一度ご相談ください。
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